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宇宙と地球の進化


ビッグバンによって始まった宇宙は、また私たちの地球は、どのように形作られてきたかを最新のイラストレーションで描き、詳しく解説しています。
大陸移動やさまざまな地球の変動の仕組みを追及しよう。



生命の進化


地球型生命の変遷を先カンブリア時代から追う。



先カンブリア時代
この時、生命は海の中で爆発的に進化を始めた。
生命を育んだ植物
酸素型大気をつくりだした太古の植物たち。


中生代
アンモナイトや爬虫類の時代がやってきた。
新生代
今につながる哺乳類の時代だ。


象の進化
第四紀後半の日本は象たちの王国。
人類の進化
私たち人類はどこからきたのか。



鉱物・岩石


美しく神秘にみちた鉱物の世界といろいろな種類の岩石。
これらは45億年におよぶ地球の歴史の謎を解く鍵だ。

地下深い場所で、じっくりと時間をかけて創られる、自然の芸術ともいうべき、さまざまな形の鉱物の世界・・・
太古の昔から利用されてきた美しい宝石から、現在の生活に欠かせない金属資源まで、その原料となる鉱物をここで見ることができます。

主な展示標本
虎眼石(Tiger's Eye)
モルガナイト (Morganitel) Be3Al2Si6O18

緑柱石(Brryl)の中の一つの種類。ベリルはベリリウム(Be)の原料となるほか、様々な宝石として利用されています。エメラルド・アクアマリン・へリオドールは鉱物学的には緑柱石のグループに属します。
モルガナイトは、微量のマンガン・ナトリウム・セシウムを含むためにピンク色に発色します。

水晶 (Rock Crystal)

ブラジル産
造岩鉱物の一つ「石英」のうち、無色透明で、六角柱状の結晶を持つ物についての俗称、あるいは宝飾石名てす。主に二酸化ケイ素からなり、微量な金属元素を含むことにより紫・赤・黄色などのものが知られています。
古くは「永久に溶けない氷」と考えられたために「Rock Crystal」という名前が付けられました。

方解石(Calcite) CaCO3

スケール目盛りは1cm
炭酸カルシウムからなる鉱物で、セメントの原料となる石灰石(石灰岩)を作っている鉱物です。
様々な結晶形態のものがありますが、一般的によく知られるのは「アイスランドスパー」と呼ばれるマッチ箱を押しつぶしたような形のものです。他にも先端が鋭くとがった牙状の「犬牙状結晶」のものや、さらにこの先端がつぶれたような「釘頭状結晶」のものもあります。
色は、白色・無色透明・褐色などが知られますが、含有する不純物によって緑色やピンク色になります。また、劈開にそってきれいに割れること、強い複屈折(写真のように鉱物を通して見た像が2重になった見える現象)を示すなどの特徴があります。

翠銅鉱(Dioptase)Cu6(Si6O12) ・6H2O

一見エメラルドのような鮮やかな(毒々しいほどの)緑色であり、発見当初は一緒くたにされていました。
銅を含むケイ酸塩鉱物に水が加わったもので、エメラルドとは化学組成が異なっています。が希少価値が高い鉱物です。ただし酸に弱いため、宝石としては扱えません。
アフリカ・ロシアの銅を採掘する鉱床の酸化帯で産出します。
結晶を通して劈開がみられるため、di(通して)+optomai(見える)=Dioptaseという名前が付けられています。
黄鉄鉱(Pyrite)FeS2

硫黄と鉄の化合物硫化鉄からなる鉱物。黄金色で錬金術が盛んだった頃は、この鉱物から金を作り出すことができると考えられていました。別名「愚か者の金」または「猫の金」と呼ばれます。
結晶の形としては5角12面体が基本ですが、できるときの温度圧力などの条件によって様々な形態になります。
また、化石の殻の成分と置換する場合があり、表面が黄鉄鉱化したアンモナイトやスピリファー(腕足類の一種)が知られています。

その他・・・透石膏 、天青石、輝安鉱 、輝水鉛鉱など

鉱物とは?
天然に産出する、主として無機質の結晶物質で、ある特定の成分を持ち、一定の性質を示すもの。
マグマが固化するときや地中の温度や圧力に応じていろいろな鉱物ができる。そのほとんどの内部構造は、原子やイオンが規則正しく配列しており、それぞれによって決まった形の結晶体をしている。しかし、中にはオパールのように非結晶質のものもある。
鉱物のうち、硬度が高く(つまり硬い)見た目が美しく、化学的に安定で産出の少ないものは 「宝石」 とあるいは「宝飾石」として利用される。



島根のクロニクル


島根の生い立ちが初めて美しいイラストレーションで表現され、それぞれの時代の化石や岩石が集められました。

20億年も前の岩石から、近年の宍道湖・中海の変遷まで、島根県を形作る岩石や鉱物、様々な化石をもとに組み立てられた、島根県の生い立ちとイベント、古生物の変遷と環境の変遷がイラストを含めて詳しく解説されています。
あまり知られていない島根県の歴史にほんの少しだけふれてみましょう。

白亜紀後期〜新生代第三紀中新世中期(約7000万年前〜1600万年前)

大陸縁辺部に異変

恐竜の時代が終わろうとしていた白亜紀後期から、太平洋を取り巻く大陸のふちでは、花崗岩質マグマによる激しい火成作用の場にさらされた。日本付近も例外ではない。地上では流紋岩溶岩や火山灰の噴出をともなう大規模な火山がいたるところに出現した。地下で冷え固まったマグマは巨大な花崗岩の岩帯を形成した。断魚渓や匹見峡をつくる岩石は当時の火山体の名残である。また、花崗岩体はその後隆起・浸食されて、中国山地一帯に広く露出するようになった。このようなマグマの活動は、古第三紀の終わりごろまで断続的に行われ、コルドロンと呼ばれる巨大な陥没火山体をあちこちに残した。



日本海草創期

新第三紀に入ると、大陸の東のへりでは一段と激しい火山活動にさらされた。大地は大規模なカルデラを形成しながら割れ、日本海の原型ができはじめた。流紋岩や安山岩の溶岩が随所から噴出し、火山灰が厚く降り積もったこれらの火山噴出物は変質して緑色を示すことが多いので、一般にグリーンタフ(緑色凝灰岩類)とよばれている。樹木の組織に珪酸分がしみこんで化石になった珪化木がしばしば含まれる。またカルデラ湖の堆積物中には木の葉の化石や、タニシやササノハガイなどの淡水性貝類の化石もみつかっている。  


熱帯の海

割れ始めた大陸のへりの部分に、1600万年前程前から海が進入してきた。入りくんだ海岸線に沿って発達したマングローブの泥干潟には、現在では熱帯の海にしか見られないマングローブシジミやセンニンガイなどの貝類が生息していた。ビカリアも当時を代表する巻貝である。少し沖合の砂地の海底には大型巻貝のグロブラリアや有孔虫のミオジプシナがいた。そのころの海の堆積物は中国山地の各所に点在している。この海を、第一瀬戸内海、または古瀬戸内海と呼んでいる。
新生代第三紀中新世中期〜鮮新世(約1600万年前〜200万年前)



拡大する日本海

古地磁気学的なデータによれば、1500万年前頃、西南日本は時計回りに急速に回転した、といわれています。そのために日本海は拡大し、急速に深化していっきました。黒色の泥からなる深くて海水の循環が悪い海底では、小型で薄い殻を持つホタテガイの仲間やクモヒトデなどが、独特の群集をつくっていました。安山岩や流紋岩の海底火山活動も活発で、それにともなって黒鉱鉱床も形成されています。また、深海に向かう海底斜面では堆積物が海水と入りまじり密度流となって流れ下り、斜面のふもとで砂と泥からなる厚い互層を形成しました。これらの地層は島根半島に典型的に見られますが、宍道湖南岸部ではこの時期はむしろ隆起の傾向にあり、安山岩の陸上火山活動が活発でした。玉造のメノウはこのような火山活動にともなってできたものです。

1500万〜1400万年前の暖かい海


1300万年前の寒い海

奇獣が泳ぐ海

1400万年前以降、山陰海岸部は再び海域となりまた。石灯籠用の石材として知られる来待石は、この新しい海進の初期の頃の堆積物です。当時はまだ暖流の影響下にあり、大型のサメや水陸両生の奇獣パレオパラドキシアが生息していました。暖流にのってタコブネも漂着していたようです。しかし、海進が進むにつれて次第に寒流の影響が強まっていきました。これは化石の証拠からも明らかで、来待層の上に重なる布志名層からは北方系の貝化石やアシカの仲間、さらにパレオパラドキシアに近い仲間でより北の海に適応したデスモスチルスなどの哺乳類化石が見つかっています。この海は1000年前頃には山陰海岸から退いていきました。


隠岐カルデラの形成

隠岐群島の島前は中新世後期に形成したカルデラが沈水したもので、中央火口丘の焼火山を中心に、外輪山である西ノ島、知夫里島、中ノ島がその周りをとりまいています。この火山はカリウムやナトリウムに富むアルカリ岩系の玄武岩からできています。アルカリ岩系の岩石は普通の火山岩に比べて深い所でそのマグマができたと考えられています。島後もカルデラであると言われていますが、活動の時期は島前に比べてやや遅く、また山体はアルカリ流紋岩からできています。黒曜石を含む大量の隠岐流紋岩類はこの時期に噴出したものです。中新世後期から鮮新世にかけては山陰本土でも陸上の火山活動が活発で、浜田の霰石玄武岩(アルカリ玄武岩の一種)や松江市郊外の嵩山(安山岩の火山)もこのころに噴出しました。
鮮新世〜第四紀完新世(約200万年前〜1万年前)



石州瓦のふるさと

江津市都野津は良質の瓦粘土を含む都野津層が付近一帯に分布しているため、石州瓦の生産地として知られています。都野津層は今から200万年前頃に堆積した地層で、内湾性の海成層と湖や川にたまった淡水成層からなっています。このうちの瓦粘土は淡水性の地層に挟まれています。
ほぼ同じ頃には大江高山火山群の活動があり、石英安山岩からなる溶岩ドームがいくつも形成され、ました。都野津層や大江高山から噴出した火山灰層の中から、ステゴドン象の一種であるエレファントイデス象やメタセコイアなどを含む植物化石が見つかっています。


氷河時代の山陰地方

70万年前から後は寒暖の気候が周期的に繰り返しおとずれました。寒冷期には北極や南極に氷河が発達し、地球上の水が大量に固定されたために海面が低下していきます。今から2万年前には海面が今より 100メートル近く低下して、島根半島から隠岐まで陸続きとなっていました。逆に温暖期には氷河が融けて海水量が増え、海面が上昇しました。このような海面の変動は、段丘地形や古い海岸砂丘として残されています。
山陰ではこの時期に大山や三瓶山が活動し、大量の石英安山岩質溶岩や火山灰を噴出しました。三瓶山の火山灰は雲南地方から岡山県北部にかけて広範囲にわたって降下したことが知られています。津和野の青野山をつくる安山岩や、中海に浮かぶ大根島の玄武岩溶岩もこの時期に噴出しました。
宍道湖・中海のおいたち

宍道湖・中海の誕生は今を去る1万年前にさかのぼります。最後の氷河時代が終わった1万年前、海水準はいまより40メートルも低い場所にありました。気候の温暖化とともに海は中国山地と島根半島の間の谷に西の大社湾から、また東の美保湾から浸入してきて、縄文時代の中頃にはほとんどつながるばかりになりました。その後、弥生から今にいたる時代に海がわずかに後退していった時、そこには平野が形成されていき、人々の生活が始まりました。狩猟から農耕へ、人類は自然に手を加えるようになっていきました。17世紀、中国山地に発達した「たたら」は山地を荒廃させるとともに、平野の形成を一層増幅させ、生態系をも変化させることになっていきました。
長い歴史を経て成長してきた汽水湖とその生態系は自然の微妙なバランスのもとに成立しています。巨大な生産力を手に入れた我々はそれをいかようにも変えることができるでしょう。しかし、その行き着く先は…。



日本列島のクロニクル


我々の住む日本列島は、ユーラシア大陸の東縁にある弧状の小さな島々ですが、この成因についてはまだわかってないことが多くあります。もともとは、この場所で繰り返し起こった地殻変動により形成された、と考えられてきましたが、この10年で日本列島の形成過程についての考え方は大きく変わりました。
プレートテクトニクスというの考え方の導入により、これまでにあった時代や化石の矛盾などが次々と解明されてきました。あちこちに散らばっていた地塊、あるいは海域そして、サンゴ礁を乗せた島々であった場所がプレートの移動により集合し、一つにまとまって現在の日本列島を創っていく、その結果として、日本列島は非常に複雑な地質を持つ島として成立したわけです。
日本各地から産出する石灰岩とその中に含まれる太古のサンゴ礁を飾り立てていた生物たちの化石を見ながら、日本列島のダイナミクスを感じ取ってみましょう。